B卓:Lady of the Devil. (RL:ジニア)
■アクトトレーラー
カーライルの構成員、イヴ・イルケイオス。
人好きのする笑顔で嘘をつき、赤子だろうとためらいなく殺す。
いつしか彼女は“悪魔”と呼ばれるようになった。
危険すぎる彼女は普通の組織ならばもて余されるだろう。
だが、はみ出し者ぞろいのマーダーインクは彼女の天職だ。
そして彼女はクーゲルの腹心にまで上り詰めた。
これはそんな“悪魔”へと挑む、刺客たちのお話だ。
トーキョーN◎VATheAXLERATION
「Lady of the Devil.」
“悪魔”を敵に回す覚悟はすんだかい。
ならばあとは殺すか、殺されるかだ。
■ペルソナ・ハンドアウト
本シナリオのキャストには以下の設定がつく。
また本シナリオはダブルハンドアウトのルールを採用している(『BTD』P.36)。各キャストにはこれ以外に非公開のキーハンドアウトが配布される。
なお本アクトにおけるキーハンドアウトはチョイス式となっており、公開しなくても構わない(『BTD』P.39)。
その場合、該当キーハンドアウトの設定はなかったことになる。
①レッガー:カーライルシンジケートの構成員
コネ:"悪魔(デヴィル)”イヴ・イルケイオス スート:感情
君は泣く子も黙るカーライルシンジケートの構成員だ。だが最近の君はいまいちパッとしない。クーゲルの腹心、“悪魔”イヴ・イルケイオスとの折り合いが悪いせいだ。
他者の嫌がることが大好きなこの女はまるで君のことを玩具とでも思っているようで、君のやることなすこと邪魔をしてくる。このままだと君の組織の立場は悪くなる一方だ。
同じ組織の人間であろうと、関係ない。この悪魔を何としてでも排除せねばならない。
【PS:"悪魔"イヴ・イルケイオスを破滅させる】
②イヌ:悪徳警官
コネ:“悪魔(デヴィル) "イヴ・イルケイオス スート:理性
君はいわゆる悪徳警官というやつだ。この街じゃ珍しくもない。ただそんな君の悪事があの最悪の女にかぎつけられてしまった。
君の弱みを握ったあの女はそれを材料に君を脅しつけてくる。金払いはいい。君へのお願い事もうまくいくように根回しも欠かさない。
だが最初は捜査情報の横流し程度だったのが、いまじゃ証拠品のすり替えなどもやらされている。このまま要求がエスカレートしていけば、いずれスケープゴートとして切り捨てられるだろう。
そうなる前になんとしてもこの悪魔を何としてでも排除せねばならない。
【PS:"悪魔"イヴ・イルケイオスを破滅させる】
※補足:所属はハウンドを想定しているがSSSなどでも構わない。イヴに弱みを握られて協力するハンドアウトをのめるならば悪徳警官でなくても構わない。その場合は犯人を過失致死させてしまったなどという設定がいいだろう。
③カタナ:殺し屋
コネ:"悪魔(デヴィル)”イヴ・イルケイオス スート:外界
君は腕利きの殺し屋だ。そんな君の顔なじみのフィクサーが、“鉄面皮(アイアンフェイス) "ダーニット。退役軍人で時代遅れな身義体を装備した、文字通り鉄面皮な男。
ジョークが下手で、いつだって危険な仕事ばかり仲介してきて、それでも義理には堅い男だ。
だが彼は先日、殺された。なんでもカーライルのイヴ・イルケイオスという女の不興を買った、というのだ。
そんな折、イヴ・イルケイオスを殺そうとしている奴がいて、腕利きの殺し屋を探しているという話を聞いた。仕事の仲介先が減った矢先だ、“悪魔”退治も悪くないだろう。
【PS:“悪魔”イヴ・イルケイオスを破滅させる】
■キャスト作成
本シナリオではクイックスタートの使用を想定していない。
●コンストラクション
『①レッガー』:レッガー/カーライルシンジケートの構成員
『②イヌ』:なし/悪徳警官
『③カタナ』:なし/殺し屋
※アクトの性質上、『②イヌ』『③カタナ』は推奨スタイルを持たないキャストでも構わない。
■キャスト間コネクション
以下の順で取得すること。アクトの性質上、コネのスートは特に希望がなければ外界(ダイヤ)を推奨する。
『①レッガー』→『②イヌ』→『③カタナ』→『①レッガー』
■レギュレーション
●経験点の使用
本アクトにおける経験点の使用に制限はない。
データ的には80~120点程度消費したキャストの参加を想定している。
もしもキャストを新造する場合、本アクトのみ使用できる経験点を事前に80点配布する。
この経験点はキャスト作成時のみ使用することができ、オープニング開始時点で使用していない経験点は消失する。
この追加経験点に加えて、自身の経験点を消費することに制約はない。
ただしこの経験点を使用して作成したキャストを他のアクトで使用する場合は、本アクトで配布した経験点分は正式に経験点を支払うこと。
●キャスト作成目安
キャスト作成の目安としては以下の通り。
・情報収集能力はサンプルキャスト程度あれば問題ない。まったく情報リソースを振っていない場合は得意スートの高い数字などを要求される判定もあるだろう。
・戦闘中の得意な判定は達成値を特技で+5、アウトフィットで+2程度できるとよい(通常サンプルキャストよりも達成値3高い程度の想定)。
・アタッカーはサンプルキャストよりも攻撃力が5点程度、ディフェンダーは防御力を含めたダメージ軽減技能能力が5点ほど高いくらいだと活躍しやすいだろう。
●使用するサプリメント
本アクトではすべてのサプリメントのデータを使用してかまわない。
ただし「SKD」「OFC」を採用するため、こちらのサプリメントに掲載されたデータはすべて「SKD」「OFC」に準拠する。
その結果キャストの根幹行動や表現に支障をきたす場合は、別途事前にRLに相談を行うこと。
●必要神業
本シナリオでは『①レッガー』の目的を達成するために《不可触》が必要である(なにせ身内殺しだ)。
これ以外にゲストの即死神業だけでキャストが死亡することを防ぐために、1発以上の防御神業が必要となる。
●情報収集で主に使用する社会
本シナリオでは以下の情報収集技能を使用する。前にあるものほど優先度が高い。
〈コネ:"悪魔”イヴ・イルケイオス〉〈社会:ストリート〉〈社会:警察〉〈社会:テクノロジー〉〈社会:企業〉〈社会:メディア〉