H卓:『13 Primary Keys』(RL:ありえすた)
■アクトトレーラー
街が壊れていくのを眺めている。
エレクトリックな怪物が世界を踏み潰していく。
どこかの新興宗教が謳う終末のように。
振り返れば兆しはいくつもあった。
けれどそれに気付いてる人は一握り。
きっと、この街は最初から狂ってたんだと思う。
それでもこの街が大好きで。
夢見るほどにバカやって。
だから。もう一度。何度でも。
トーキョーN◎VA the AXLERATION
『13 Primary Keys』
……それでも、運命の扉は開かれた。
■各ハンドアウトの方向性
このシナリオは4人用だがハンドアウトは13枚用意されている。
PLごとに1つ選択する。その指針として以下に分類する。
なおPL同士でサイドを統一する必要は一切ない。
▼学生サイド
01:コモン:殺されたヒロインが生き返っている
02:カブキ:心に流れる歌がある
03:ニューロ:元救世主を自称するウェブ友達がいる
04:マネキン:同じ顔の人物に会う
▼裏社会サイド
05:カブトワリ:殺したはずの標的が生きている
06:カゼ:誰かにイワヤトまで届け物を頼まれる
07:イヌ:破滅的な新興宗教が現れる
08:トーキー:世界の真相を知った同業が殺される
▼真相サイド
09:ハイランダー:誰かに狙われることを夢で見る
10:クロガネ:記憶が欠落しているが誰かに作られた
11:エトランゼ:本来のニューロエイジから来た
12:フェイト:世界の真実を知る依頼を受ける
13:クロマク:真相を知り暗躍している
■ハンドアウト
各キャストにはシナリオ中に新たな設定が付与される。
これはシナリオを進めることで判明する。
なお、『クロマク』にのみキーハンドアウトが存在する。
▼PC01『コモン』用ハンドアウト
コネ:白弥 カヤ(はくや・かや) 推奨スート:クラブ
キミには大切な人がいる。大切な人がいた。
きっと彼女との距離がそのままキミの世界の広さだった。
だけど彼女は死んだ。それもキミの目の前で。
なのに…一週間後。見たのだ。街中で歩いてる彼女を。
PS:カヤの謎を追う
▼PC02『カブキ』用ハンドアウト
コネ:N◎VA 推奨スート:ハート
物心ついた時から一つのメロディを抱えている。
誰かから聞いたわけでもない。同じような曲もない。
だけど昔からやる事は決まっていた。
この歌を、N◎VA中に届けなきゃいけないのだ。
PS:N◎VA中に歌を届ける
▼PC03『ニューロ』用ハンドアウト
コネ:零弌(れいいち) 推奨スート:スペード
零弌というハンドルのウェブ友がいた。
「俺は世界を救ったことがあるんだぜ」
それが彼の口癖だった。そんな救世主が、
珍しく神妙な顔をして言う。最後の頼み事だと。
PS:零弌との約束を果たす
▼PC04『マネキン』用ハンドアウト
コネ:『マネキン』 推奨スート:ハート
世界には同じ顔をした人間が3人はいるという。
ならあの子はきっとそのうちの一人だ。
キミは街角で、キミと同じ顔をした人物に会った。
空似?違う。これを同一と呼ばずして何と呼ぶ?
PS:同じ姿をしたものの正体を突き止める
▼PC05『カブトワリ』用ハンドアウト
コネ:白弥 カヤ(はくや・かや) 推奨スート:ダイヤ
簡単なビズだった。相手は素人。
消費したのは調査に3時間と1発の弾丸のみ。
ターゲットを射殺し、依頼人に報告していつもの日常が戻る。
そう思っていた。翌日彼女の姿を見るまでは。
PS:ビズを完遂する
▼PC06『カゼ』用ハンドアウト
コネ:謎の依頼人 推奨スート:スペード
これまでキミはあらゆるブツを運んできた。
今回も、依頼人は匿名だが珍しい事じゃあない。
ただし時間は指定で、場所はイワヤト。
ブツの受け取りまで、その意図を調べる時間はありそうだ。
PS:ブツを届ける
▼PC07『イヌ』用ハンドアウト
コネ:刺繍天命(ししゅうてんめい) 推奨スート:ハート
信者を集団自殺に導く新興宗教"焼け落ちる地平線"。
その教祖、刺繍天命をキミは追い詰めた。
だが信徒の邪魔が入り取り逃がしてしまう。
死が救い足り得るなら、法も牙に足り得ない。
PS:刺繍天命に裁きを下す
▼PC08『トーキー』用ハンドアウト
コネ:守部 徹(もるべ・とおる) 推奨スート:クラブ
友人だったのか商売敵だったのか師弟だったのか。
いずれにせよ彼は死んだ。同業者のトーキー守部徹。
彼が最近とてもヤバイネタを漁っていたのは確かだ。
人間の死ぬ時が報道の死ぬ時なのだろうか。キミはそれを否定した。
PS:守部の特ダネを記事にする
▼PC09『ハイランダー』用ハンドアウト
コネ:襲撃者 推奨スート:スペード
誰かに狙われている。確信したのは一週間前。
警察にも通報したが犯人はわからない。
被害妄想かと思った直後、そいつは直接襲ってきた。
誰かが割って入ってくれなければ、命を落としていただろう。
PS:生き延びる
▼PC10『クロガネ』用ハンドアウト
コネ:搭乗者 推奨スート:ハート
推奨フォルム:ヴィークル(ウォーカー)
キミはいつ造られたのか覚えていない。
キミは誰に作られたのか覚えていない。
キミは誰にその身を委ねるのかまだ知らない。
だが使命だけは覚えている。怪獣を倒すことだ。
PS:怪獣メーテルリンクを倒す
▼PC11『エトランゼ』用ハンドアウト
コネ:N◎VA 推奨スート:ダイヤ
推奨フロム:パースト
その街は相変わらず欲望に忠実だった。
人の命は軽く、オセロの盤面は真っ黒なのに。
けれどどこか違う。キミの知る街とは違う。
キミは、本当のN◎VAを知っている。
PS:自分のフロムに帰還する
▼PC12『フェイト』用ハンドアウト
コネ:恵比寿 寅雄 推奨スート:ダイヤ
その依頼人が現れたのは1週間前。
身なりも身分も良いエグゼクだがその依頼内容は珍妙だ。
「この世界の真実を解いて欲しい」。普通なら病院行きのセリフだ。
それでも依頼を受けたのは、君の《真実》もそう囁いていたから。
PS:世界の真実を解き明かす
▼PC13『クロマク』用ハンドアウト(※キーハンドアウトあり)
コネ:メーテルリンク 推奨スート:ハート
キミの計画通り怪獣は現れた。
メーテルリンク。この街を終わらせるモノの名だ。
全てを識り、全てを積み上げてきた。
だから今度こそ成し遂げる。それは希望ではない。
PS:計画を成功させる
■レギュレーション
PL人数:×13人 → ○4人
キャスト間コネ:PC1から順に回す
経験点:制限なし。0点を想定。
達成値:制限なし。敵ゲストが単体で出す最大達成値は23。
防御神業:最低3枚。
想定神業:自分を信じろ
主な情報技能:〈社会:ストリート、メディア、テクノロジー〉
■特殊なレギュレーション
このシナリオでは各PLは13枚あるハンドアウトから1枚を選ぶ。
残ったハンドアウトはゲスト(エキストラ)としてNPCが担当する。
『クロマク』にはキーハンドアウトが存在する。
■『クロマク』について
プレアクトの段階でキーハンドアウトが配布される。
このキーハンドアウトはシナリオの真相が(8割ほど)記載されている。
シナリオスタート時点の情報が多いこと、ロールプレイの難易度が高いことに注意されたい。
■世界観について
このシナリオにおけるN◎VAはN◎VAであってN◎VAでない。
少なくともPLの知識と異なる箇所がいくつかある。
キャストは違和感を感じず暮らしていることもあるだろう。
真相はシナリオの中で明かされる。
■PL参加について
N◎VAを初めて遊ぶには全く適さないシナリオだ。
公式の設定の一部が登場する個所があること。
ハンドアウトを多数の中から取捨選択する必要があること。
不安がある場合はもっと優しいシナリオがあるのでそちらを遊んで欲しい。
その上で覚悟を持って挑むのであれば歓迎したい。
なお、プレアクトは特殊だが、実際のアクト自体はシンプルな構成となっている。
安心して飛び込んで欲しい。